のどに違和感がある
考えられる病気
アレルギー性鼻炎 急性慢性副鼻腔炎 口腔・咽頭乾燥症 胃食堂逆流症甲状腺腫瘍 舌扁桃の腫脹 喉頭蓋のう胞
どんな人にどんな時に現れるか
『のどがイガイガする』『のどがつまる感じがする』『のどをしめられている感じがする』『のどが腫れている感じがする』『飲み込みにくい感じ』など様々な表現があります。
鼻汁がのどへ流れる後鼻漏がある、胃液が咽頭へ逆流している、甲状腺に腫瘍がある、舌の付け根にある扁桃が腫れている、食べ物が間違って肺へ流れないようふたの役割をしている喉頭蓋にのう胞ができているなどのどの違和感を認める原因は沢山存在します。
後鼻漏を認める疾患はアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎など鼻汁の量が多くなる疾患で鼻をかんでもあまり鼻水は出てこないこともあります。お子様の場合は後鼻漏が原因で食事の時に嘔吐することもあります。違和感と一緒に痰が絡んだり咳がでたり声枯れを自覚したりすることもあります。
口腔やのどの乾燥も異常感の原因になります。年齢を重ねると唾液の成分が変わっていき若いときは唾液の量も多くサラサラの唾液であるのに対し年齢を重ねると唾液の量がへり、ネバネバした唾液になっていきます。またアレルギーの薬やめまいの薬なども乾燥の原因となることがあります。
胃液の逆流があると胸焼けやげっぷの回数が増えたり、変な味や舌がピリピリしたり口臭が強くなったりすることもあります。体重の増加や食生活、飲酒、喫煙、ストレスなどが誘因となることがあります。
扁桃はのどを一周するように配置されていて舌の付け根に舌扁桃といわれる扁桃があります。舌扁桃がはれていると違和感の原因になります。
のどは食べ物の通り道と空気の通り道が隣り合わせにあり食べ物が間違って空気の通り道に入らないよう蓋の役割をしているのが喉頭蓋です。無症状のことも多いのですがこの喉頭蓋にのう胞が形成されていると違和感の原因となることがあります。
いつから症状があるかどんな時に症状が強くなるか、他に自覚症状がないかなど問診と後鼻漏やのどに腫れている部位や赤くなっている部位はないか細いカメラで確認をして診断をつけていきます。また甲状腺に腫瘍があっても異常感の原因になることがあり甲状腺にしこりを触れないか触診をしたり、エコー検査で腫瘍を認めないかなど必要に応じ確認します。
診療チェックポイント
- いつから症状があるか
- どんな時に症状が強くなるか
- 他に自覚症状はないか
- 飲み込みにくさはないか
- 嗄声は認めていないか