味がわからない
考えられる病気
薬剤性(昇圧薬、利尿薬、抗うつ薬、抗がん剤、抗甲状腺薬など約50種類)口腔乾燥症 亜鉛欠乏 鉄欠乏 口腔癌 慢性肝障害 慢性腎障害
糖尿病 顔面神経麻痺 口蓋扁桃摘出術術後 逆流性食道炎 消化管での亜鉛吸収障害
どんな人にどんな時に現れるか
味がわからない状態を味覚障害といいます。味覚障害は味覚の低下、違う味がする、何もないのに苦みを感じるにおいが分からい(嗅覚障害)によるものなどいろいろな症状があります。
薬剤性、慢性肝障害、慢性腎障害、糖尿病などは亜鉛欠乏をきたし味覚障害を認めます。
顔面神経麻痺や真珠種性中耳炎、中耳手術後、口蓋扁桃摘出術術後、頭部外傷、多発性硬化症などは味覚神経障害が原因で味覚障害を認めます。唾液量の減少や成分の変化が味覚障害を認めることがあります。うつ病や神経症、転換障害など心因的要因が原因となることがあります。
味覚障害の原因は亜鉛欠乏、鉄欠乏、味覚神経の障害、心因性、それ以外の特発性に分類することできます。その原因を同定し治療をします
診療チェックポイント
- いつから症状があるか
- 他に症状はないか